アーセナルFC
2021-22シーズン、夏の移籍市場ではブライトンからベン・ホワイト、アンデルレヒトからアルベール・サンビ・ロコンガ、ベンフィカからヌーノ・タヴァレス、ボローニャから冨安健洋、シェフィールド・ユナイテッドからアーロン・ラムズデールを獲得。さらにレンタル期限満了となりレアル・マドリードに戻っていたウーデゴールも完全移籍で獲得するなど、大型補強を行った。一方、ウィリアンが契約解除の後コリンチャンスへ、ジョー・ウィロックがニューカッスルへ移籍し、ダヴィド・ルイスが退団した。またセバージョスがレンタル期限満了となったことでレアル・マドリードに戻った。
昇格組ブレントフォードとの対戦に敗れると、チェルシーとのロンドン・ダービーにも敗れ、更にはマンチェスター・シティに5-0で敗れ開幕3連敗、この間無得点9失点と最悪の出だしとなる。しかし、新加入GKのラムズデールやボローニャから加入したDF冨安らを起用すると調子が上向き、ノリッジ、バーンリーに勝利しトッテナム・ホットスパーとのノース・ロンドン・ダービーにも勝利。第3節終了時点では最下位であったがその後11勝2分3敗の好成績を残し、第19節の時点でCL出場権を得られる4位まで順位を上げるまでチーム状態が上向いた。しかし、4位(アーセナル)と5位(トッテナム)のCL権争い直接対決という形になったシーズン2度目のノース・ロンドン・ダービーで退場者を出し3-0で敗戦するなど終盤に失速し、最終的には5位でシーズンを終え、EL出場権を獲得することになった。また、シーズン中の2021年12月14日にはオーバメヤンが規律違反を理由に第16節サウサンプトン戦を前にし主将を剥奪され、後任にはシーズン終了までの暫定としてラカゼットがその座に就いた
2022-23シーズンは夏の移籍市場でラカゼットがフリーでリヨンに移籍するも、その後釜としてマンチェスター・シティよりガブリエル・ジェズスを獲得。同じくマンチェスター・シティのオレクサンドル・ジンチェンコやFCポルトのファビオ・ヴィエイラ、サンパウロFCのマルキーニョスを獲得、ASサンテティエンヌにレンタルされていたウィリアン・サリバが復帰した。長らく正守護神としてチームを支えたベルント・レノがフラムに移籍したほか、ヌーノ・タヴァレス、メイトランド=ナイルズ、二コラ・ぺぺをローンで放出した。オーバメヤンの移籍後空白だったキャプテンには23歳のウーデゴールが就き、若きチームを象徴することとなった。
開幕戦のクリスタル・パレスとの試合に2-0で勝利すると第5節のアストン・ヴィラ戦まで全勝し、8月を首位で終えた。第6節のマンチェスター・ユナイテッドには1-3で敗れ失速するかと思われたものの、トッテナムとのダービーを制するなど第13節のサウサンプトン戦で引き分けるまでリーグ戦全勝、その後の3試合も勝利し2022 FIFAワールドカップによるリーグの中断に入った第16節終了時点で12勝1分1敗の勝ち点37で首位となった
ワールドカップ中断明け以降も好調は続き、同じく復調していたマンチェスターユナイテッドとの一戦では、試合終了間近のエディ・エンケティアの勝ち越しゴールにより重要な一戦を制した。19試合を終えた時点で勝ち点50に到達しており、これは無敗優勝したシーズンよりもハイペースで、特に好調ぶりが現れた第20節ノース・ロンドン・ダービーでは、9年ぶりのシーズンダブルを達成した。 冬の移籍市場では、セドリック・ソアレス、サンビ・ロコンガ、マルキーニョスがローンに出され、トーマス・パーテイの控えであるモハメド・エルネニーの長期離脱に伴い、中盤の補強を重要視され、チェルシーのジョルジーニョを獲得する。その他にも、ブライトンのレアンドロ・トロサール、スペツィアのヤクブ・キヴィオルが加入した。 その後、公式戦4試合勝利無しとマンチェスターシティに首位を譲り失速したと思われたが、第24節アストン・ビラ戦後半アディショナルタイムに新加入のジョルジーニョがマルティネスのオウンゴールを誘い出し勝利。再度首位に躍り出る。
2020-21シーズンの夏の移籍市場では、レアル・マドリードからハメス・ロドリゲス、SSCナポリからアランがアンチェロッティを追いかけて加入した。降格したワトフォードとノリッジ・シティからそれぞれアブドゥライェ・ドゥクレ、ベン・ゴッドフリーを獲得し、さらにローマからロビン・オルセンをレンタルで獲得した。 優勝した1969-70シーズン以来となる開幕4連勝を達成。ドミニク・キャルバート=ルーウィンが開幕5戦連続得点を記録しエースの地位を確立し、10月の間は首位を守るなど序盤は絶好調だったが、次第に調子を落とし、8位で前半戦を折り返す。後半戦も25年ぶりに敵地でのマージーサイド・ダービーに勝利するなどしたが、順位を上げることはなく、最終節で首位マンチェスター・シティFCに0-5で敗れて10位に転落しシーズンを終えた。
2021-22シーズン、アンチェロッティがレアル・マドリードの監督に復帰したことで、ラファエル・ベニテスが監督に就任した。リヴァプールを率いた経験もありこの就任劇には一部で反発が起きた。夏の移籍市場ではベニテスの愛弟子ともいえるサロモン・ロンドンをフリーで獲得。ボーンマスからアスミル・ベゴヴィッチ、クリスタル・パレスからアンドロス・タウンゼント、バイエル・レバークーゼンからデマレイ・グレイを獲得した。レアル時代にベニテスと確執が生じたハメスに関してはベニテスは一切チャンスを与えず、アル・ラーヤンに放出された。 リーグ戦では開幕6試合で4勝1分1敗と例年通りの好スタートを切るもその後の13試合で1勝と例年通り失速し2022年1月16日にベニテスは解任された。後任にはダービー・カウンティで監督を務めているアカデミー出身のウェイン・ルーニーなどの名が挙がる中、1月31日にフランク・ランパードが就任した。冬の移籍市場ではアストン・ヴィラに移籍したリュカ・ディニュとのトレードの形でアンワル・エル・ガジ、所属クラブで燻るデレ・アリ、ドニー・ファン・デ・ベーク、レンジャーズからネイサン・パターソン、ディナモ・キエフからヴィタリー・ミコレンコを獲得した。 その後もチームは好転せず第30節終了時点で降格圏に沈んでしまい、15-16シーズンのアストン・ヴィラ以来のプレミア創設以来初降格の可能性が浮上した。残留の為絶対に勝ちたい5月20日に行われた第33節クリスタル・パレス戦では前半に2点取られるも後半にマイケル・キーンとリシャルリソン・が試合を振り出しに戻し、キャルバート=ルーウィンが逆転弾を決め劇的勝利で残留を決めた。
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- 2021-22シーズン
16-17シーズンから主力を務めたジョルジニオ・ワイナルドゥムが契約切れでパリ・サンジェルマンへ退団。加えてジェルダン・シャキリやハリー・ウィルソンなどがそれぞれ退団したものの、RBライプツィヒからイブラヒマ・コナテがおよそ€4500万の移籍金で加入した。4節のリーズ・ユナイテッド戦で、ハーヴェイ・エリオットが大怪我を負うなどのアクシデントもあったが、前シーズンとは打って変わり、シーズン序盤から好調を維持。UEFAチャンピオンズ・リーグではアトレティコ・マドリード、FCポルト、ACミランと同組になったが、全勝でグループリーグを1位で通過。リーグ戦では11節にウェスト・ハムに敗れるまで無敗であった。その後、18節のトッテナム・ホットスパー相手に引き分けてから年末にかけてリーグ戦で3戦勝ちなしになるなど、一時的な不調に陥るも、冬の移籍市場でFCポルトから約€5000万の移籍金で獲得したルイス・ディアスがチームにすぐさま適応し、アフリカ・ネイションズ・カップで離脱していたサディオ・マネと、モハメド・サラーの穴を埋め、その後もシーズン終了まで活躍を続けて最終的にはメディアから21-22プレミアリーグシーズン最高の移籍とも評された。また、ネコ・ウィリアムズがフラムへ、ナット・フィリップスがボーンマスFCへそれぞれローン移籍した。EFLカップも順調に勝ち進み、決勝では延長PK戦の末にチェルシーを下し、10シーズン振りに同タイトルを獲得、FAカップ決勝でも再びチェルシーと対戦。延長PK戦の末、アリソンがマウントのシュートをセーブして2005-06シーズン以来の優勝を果たした。しかし、プレミアリーグの方は2018-19シーズンと同様勝ち点差1の差でマンチェスター・シティにあと一歩及ばず。チャンピオンズリーグの方も決勝戦進出を果たすもレアル・マドリードに0-1で敗れた。
- 2022-23シーズン
- 開幕から怪我人が続出。8節終了時点の勝ち点は10で10位となっている。
- 攻撃陣は大黒柱のマネが移籍、さらにはバックアップメンバーとして活躍していた南野、オリギが抜けた事で駒不足に陥った。新加入のダルウィン・ヌニェスはマネとタイプが違っており、最大限のパワーを出せていない。
- 前年優勝したカラバオカップでは、4回戦でマンチェスター・シティと対戦し2-3で敗戦、ベスト16で去った。同じく前年度優勝のFAカップもブライトンに1-2で敗れて、4回戦で敗退となった。
- マネの放出によってこれまでのハイプレスでボールを奪って素早く攻めきるスタイル機能しにくくなった。また、結果として右サイドバックのアーノルドのディフェンス面の課題が前面に出るようになり、チームの弱点となった。
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